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警察から電話があったときの対応

  • 文責:所長 弁護士 大澤耕平
  • 最終更新日:2024年4月4日

1 警察から電話があった場合

警察から電話がある場合、まずはその要件を確認しましょう。

警察からの電話の多くは、落とし物が見つかったという内容の電話です。

また、不幸にも離れて暮らしている家族が交通事故に遭ったり、家族が事件や事故に巻き込まれて亡くなったりしたような場合にも、警察から電話があることがあります。

さらに、刑事事件に関して電話があることもあります。

大きく分けて、被疑者として呼び出しを受けた場合と、参考人として呼び出しを受けた場合です。

2 被疑者として呼び出しを受けた場合

被疑者とは、犯罪の疑いをかけられている者のうち、検察官に起訴されていない者のことをいい、起訴された者のことは被告人といいます。

被疑者が呼び出される目的としては、捜査のための取調べが多いです。

しかし、被疑者として呼び出しを受けても、警察に行く法的な義務はありません。

ただし、正当な理由もないのに、呼び出しを無視して警察に行かずにいると、逃亡のおそれや証拠隠滅のおそれがあるとして、警察に逮捕される可能性が高まることがあります。

ですので、被疑者として呼び出しを受けた場合にそれを無視して警察に行かずにいることは得策ではありません。

もっとも、警察から呼び出しを受けた日時の都合が悪い場合、そのことを申し出れば、日程の調整に応じてくれることも多いです。

3 参考人として呼び出しを受けた場合

参考人とは、刑事事件の被害者や目撃者、被疑者や被告人の知人や家族など、被疑者や被告人以外の関係者をまとめた呼び名です。

参考人は、刑事事件の捜査の参考として、捜査機関が事情を聞きたいと考えている人に過ぎず、犯罪の疑いをかけられている人ではありません。

ですので、参考人として呼び出しを受けて警察に行ったとして、基本的には警察に逮捕されるようなことはないといえます。

参考人についても、警察から呼び出しを受けた日時の都合が悪いならば、都合のつく日程を調整できることが多いです。

4 警察をかたる詐欺電話の場合

他にも、最近では、警察官を名乗って電話をかけ、金融機関の口座について残高金額を聞き、通帳やキャッシュカードを取りに行くので用意するように頼むほか、口座番号や暗証番号の数字を質問するようなことが多いようです。

刑事事件の捜査の参考であっても、警察官が電話でそのようなことを聞くことはありません。

ですので、警察官を名乗る者がそのような質問をしてきた場合、詐欺の電話である可能性が高いですので、絶対に回答しないでください。

その場合は110番通報をするか、近くの警察署に行くなどして、本物の警察官にご相談ください。

5 弁護士へご相談を

刑事事件の被疑者や参考人として実際に警察から呼び出しを受けた場合、どうすればよいか不安に感じるかと思われます。

特に、被疑者として警察から呼び出しを受けた場合は、呼び出しを受けて警察に行くとそのまま逮捕されてしまうのではないかと不安に感じるのではないでしょうか。

警察から呼び出しを受けたが行くべきか、呼び出しに応じるとして、事情聴取にはどのような態度を臨めばいいかなどについては、法的知識や経験に基づく判断が必要となります。

そのため、警察から呼び出しを受けてどうすればよいか分からないという場合は、まずは一度、刑事事件に詳しい弁護士にご相談されることをおすすめします。

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