実況見分の注意点

実況見分とは、犯罪行為や事故が発生した場合に、現場において、被疑者、被害者、目撃者等の関係者が立ち合いをして、犯罪や事故が起きた際の状況や位置関係等を明らかにする捜査方法の一つであり、強制力を伴わない任意捜査の一つです。

たとえば交通事故が発生した場合、捜査官と加害者、被害者、目撃者が立ち合いをして、事故当時の道路の状況や交差点の状況、車両の位置関係、目撃者の位置関係などを確認していきます。

そして、実況見分をした記録は、実況見分調書として書面化されます。

実況見分調書では、客観的な位置関係を把握するために、図面や写真を用いて現場の状況が説明されます。

実況見分の際には、自身の記憶に従って、供述をするべきです。

あえて虚偽の説明をするべきではないですし、虚偽の説明ではなくとも記憶に反する証言をして、後日、当時の証言とは異なる証言をしてしまうと、証言の信用度が下がってしまうことになりかねません。

また、捜査員の発言に過度に誘導されないように注意する必要があるでしょう。

捜査員は、事件のあらましをある程度推測しながらそれに沿った形での質問をしてくる場合がありますので、違うところや分からない部分については、はっきりと違う、分からないということが非常に大切です。

普通に生活をしていれば、実況見分に立ち会うことなどほとんどないと思います。

そのため、いざ実況見分での立会が求められた場合には、どのように対応すれば良いか不安になってしまうこともあるでしょう。

そのような時には、刑事事件に強い弁護士に相談されることをお勧めします。

弁護士に相談することで、実況見分の際に注意するべきポイントや今後の捜査の流れ等のアドバイスを受けることができるからです。

弁護士法人心 大阪法律事務所では、刑事事件を得意とする弁護士が日々数多くの案件を取扱い、研鑽を磨いておりますので、大阪にお住まいで、刑事事件のご相談は、弁護士法人心 大阪法律事務所までお気軽にご連絡ください。